リゾート resort district 2004 8 22
団塊の世代は、長年に渡って、日本経済を背負ってきましたが、
定年退職して、なお、日本経済を背負っていくことになるでしょう。
今度は、新しい消費者として。
たとえば、リゾートの分野で、
新しい消費者文化を築いていくでしょう。
新しいビジネス new business 2003 9 29
いつまでも、少子高齢化を嘆いていても仕方ありません。
現実に、少子高齢化社会が到来するならば、
発想の転換をしなければなりません。
みんな、大人になると、少しずつ固定観念が増えてきて、
やがて、壮年や高齢者の頃になると、
身につけてしまった固定観念が、
自分自身だと勘違いするようになります。
こうなってしまっては、なかなか自分を変えることができません。
私は、以前から思っていたことですが、
壮年や高齢者の方に教えても、
すでに固定観念で固まっているので、
難しいのではないか、と考えていました。
だから、まだ固定観念の少ない若者に、
自由な発想で、物事の考え方を教えた方が効率がいいと思っていた時期がありました。
しかし、こんなことを書くと、
壮年や高齢者の方に怒られてしまいますので、話を変えましょう。
人間には、常に、発想の転換が必要です。
常に発想の転換ができる人を、「青年」と言うのです。
ですから、これは、年齢に関係ないのです。
固定観念で固まってしまった若者は、実は、「老人」と言えるでしょうし、
60歳でも、70歳でも、常に発想の転換ができる人は、「青年」と言えるでしょう。
さて、本格的な高齢化社会が到来すると、どうなるか。
もしかすると、「豊かな社会」が到来すると思います。
団塊の世代というと、あまりよいイメージがありませんが、
まもなく、団塊の世代が定年を迎えます。
これは見方を変えれば、金融資産の豊かな世代が、
定年で、「新しい人生」を始めることになるのです。
この方たちは、定年で退職しても、
従来型の老人にはならないでしょう。
本当の意味で、「新しい人生」を始めることになるでしょう。
体力もあり、金融資産もありますから、活動的で豊かな老後を送ると思います。
消費活動も、従来の老人と違う、「新しい消費活動」をしていくと思います。
日本は、まだまだ仕事人間が中心で、
本当の意味での余暇活動やレジャーは育っていません。
本当のリゾートも育っていません。
なぜなら、今までの日本は、忙しく働く人ばかりで、
高齢者は少なく、
あるいは、高齢者は、いても、お金の使い方が上手ではなく、
消費活動が低く、
余暇活動やレジャー、そしてリゾートも下手でした。
しかし、団塊の世代の方たちが、
本当の意味での余暇活動やレジャー、そしてリゾートも育てていくと思います。
今まで、日本には、本当の意味での余暇活動はありませんでした。
おそらく、団塊の世代の方たちが、その担い手となるでしょう。
日本に、今までなかった消費活動が生まれていくでしょう。
今後、高齢者を対象とした市場は大きくなるでしょう。
若者を対象とした市場は小さくなるかもしれませんが、
豊かな金融資産を持った高齢者が増えるので、
「新しい消費活動」が生まれ、
「新しい市場」が誕生し、成長していくことになるでしょう。
この「新しい市場」で勝った者が、大きく成長していく企業となるでしょう。
若者の市場は、「安ければよい」という市場でした。
しかし、この「新しくできる市場」は、
高くても品質がよいものが求められる市場となるでしょう。